買ってよかったもの

買って良かったもの、知って良かったものは何でも吐き出すよ!

ウイスキーの個人輸入、日本へ配送可能なオススメのショップをまとめてみた

f:id:xdo:20200911182545j:plain

LMDWから購入した際の梱包

ウイスキー、本当に美味しいですよね。

ウイスキー業界は過去の氷河期を乗り越えて、今や全世界(特に国内において)でブームが冷める気配のない産業となりつつあります。日本各地でも新規で蒸留所が創業して良いニュースが次々と出てくる反面、新作が出るとネット販売では即売り切れ→そして転売へ…みたいな負の連鎖が数年間続いています。

「日本でウイスキーが買えないなら海外で買えばいいじゃない!」ということで、最近ではウイスキー個人輸入の方法を紹介する記事やSNSでの発言も多くなりました。実際に、海外で個人輸入した方が国内で購入するより安く済むことは多いのが現状です。そこで、今回は個人輸入のディスカッションが盛り上がることを目的として、個人輸入に関わる最低限の知識紹介と、海外のオススメショッピングサイトについてご紹介します。

本記事では、つい先日販売された アードベッグトリーバン Batch#2 の販売状況も交えつつ、最新ボトルがどの程度のペースで売り切れるか、などもお伝えしていきます。また手前味噌ですが、酒類個人輸入にはトラブルもつきものですので、心配な方は控えた方が宜しいかと思われます。

本記事で伝えたいことのまとめ

  • 酒類個人輸入は自己責任で!
  • 海外の大手販売店は品ぞろえは良いが少々高い、競争率も高い
  • 人気蒸留所やボトラーズの新作ウイスキーは数時間~数日で売り切れる
  • 「$表記」に騙されず!豪ドルの場合もあればNZドルの場合もある
  • 自分に合ったショップを探すのも楽しみの一つ

 

ウイスキー個人輸入についての基礎知識

個人輸入をしたい人の中には、「個人で愉しみたい為に購入する人」と、「オークションやフリマアプリで小遣い稼ぎがしたい人」がいると個人的に思っています。

まず押さえて頂きたい内容として、税関のページには酒類の輸入について下記の通り書かれています。

酒類を輸入しようとする場合には、食品衛生法等による「届出」等の手続が必要となります。

www.customs.go.jp

 

そうです、届出が必要になります。忘れてはいけませんよ。ただし、個人使用目的である場合は、下記の通り免除があります。

1.個人使用目的の場合
 輸入しようとする酒類の総量が10kg以下であることなどにより、個人使用目的であると認められる場合には、届出等の手続は必要ありません。

個人使用目的のみ、この制約のもと個人輸入が出来ます。
ただし、酒税・(日本の)消費税・送料は別になりますのでご注意ください。

この手の説明については、私から説明するよりも全然参考になるウェブページがたくさんあるかと思いますので、合わせて参照してみてください。体感では、海外サイトで購入した総代金(品物+送料)×115%程度が最終的にかかる総額と想定して良いでしょう。

他にも、配送業者はDHLがいい?FedExUPS?など細かい議論はあるのですが、こちらは今回割愛いたします。DHLは多くのお店と連携しておりとても便利です。しかし手数料は少々お高めなので、こまめにではなく纏めて買うのが良いかもしれませんね。涙

オススメの海外ショッピングサイト

さて本題です。こちらは、ウイスキー愛好会の間では少々タブー?とされておりますが、知らないまま転売erが独占する状況も耐えがたいため、私が購入した経験があるショップを纏めたいと思います。有名どころは言わずもがな…ですが、実際に人柱になって購入実績を積んだお店も紹介します。ちなみに、蒸留所も日本向けに販売している所もあるんですよ。ではさっそく…

ラフロイグ蒸留所

正露丸の香りがする…と言えば気づく方も多いと思います。日本でも大人気のラフロイグ蒸留所です。日本ではサントリーが輸入販売しておりますが、直接蒸留所から購入することも可能です。日本で買えるのに何で?と思う方もいますが、下記のような利点があります。

  • 日本未発売の限定ボトルが販売されている
  • ラフロイグ蒸留所のグッズが購入できる

 

ラフロイグは定期的に期間限定販売のボトルを数種類リリースしています。毎回バッチが異なるごとに熟成樽など製法やアルコール度数が異なりファンにはたまらない内容です。特に、ラフロイグカーディス(Càirdeas)や、ラフロイグ10年カスクストレングス(10 Year Old Original Cask Strength)が人気です。ラフロイグ10年のカスクストレングスはアルコール度数がナント60%程度もあります。酒税が怖いです。嘘です。微々たる差です。

  • 参考価格:ラフロイグ カーディス 700ml €59.95 (約7,500円)

www.laphroaig.com

ちなみに、アードベッグ蒸留所のSHOPは現在のところ日本から購入することは出来ません。

キルホーマン蒸留所

蒸留所から直接購入できるケースは他にもいくつかあるのですが、今回はもう一つ、キルホーマン蒸留所を紹介します。基本的にはラフロイグ蒸留所と大差はありません。興味がある方はキルホーマンクラブというメンバーシップの登録をすることで、少し安く購入したりとメリットがあります。ぜひ登録しましょう。

そして、日本で発売後、すぐに瞬殺してプレミアム価格で販売されている「キルホーマン 100% Islay XXth Edition」ですが、参考価格として9thエディションの価格を掲載します。(現在は売り切れ)

  • Kilchoman 100% Islay 9th Edition 700ml 59.95ポンド (約8,200円)

100% Islay 9th Edition (price ex vat)kilchomandistillery.myshopify.com

キルホーマン蒸留所限定販売のボトルは発売と同時に売り切れることがあるため、ご注意ください。

Royal Mile Whisky

通称:RMW。フランスの販売店です。発送が迅速で、かつ新作ボトルの販売も比較的早いです。愛好家の間では名の知れたショップのため、売り切れるスピードはそこそこ速いです。2021年現在、人気ボトルは数分(3分以内)に売り切れることが非常に多いです。

ちなみに、RMWは人気ボトルに限って販売と同時にTwitterアカウントから告知します。気になる方はフォローと同時に通知設定をお忘れなく。

twitter.com

https://www.royalmilewhiskies.com

Master of Malt

通称:MoMとも呼ばれる、日本でも有名な海外サイトです。こちらは世界各地の蒸留所のウイスキーを販売しています。普通に購入することもアリですが、大半の方は新作ウイスキーの販売時に利用されることが多いかと思います。しかし、人気である故、販売されても一瞬で無くなることもしばしば。

2021年に入り、海外でも蒸留所によってはオフィシャルボトルを手に入れることが難しい場合が多くなってきました。そのため抽選販売(Ballot)が徐々に主流になりつつあります。

このような大手販売店には下記のような利点と欠点があります

利点

  • 梱包が小売店より丁寧である場合が多い
  • 発送が比較的迅速である(早ければ7日程度)
  • 日本ユーザーの購入事例も多く、購入方法が分からない人も安心

欠点

  • 人気である故、売り切れるスピードもダントツ
  • 場合によっては、日本で購入した方が安くつくことも

www.masterofmalt.com

The Whisky Exchange

通称:TWE。個人的に、1・2を争うほど有名かと思うショップです。私も初めて個人輸入した時に利用しました。梱包の際のクッション材が資源ごみになるんじゃないかと思うほど大量に入っており安心、と有名です。笑

TWEも人気ボトルの一部を抽選販売することがあります。

www.thewhiskyexchange.com

 

ここで、海外から逆輸入してジャパニーズウイスキーを購入する、という一見意味が分からない話をします。
残念ながら日本で山崎や白州、響、竹鶴などジャパニーズウイスキーを買う事は難しい状況が続いています。そんな時にウイスキー愛好家の皆さんがどうするか、というと海外からの逆輸入も検討します。もちろん、国内の酒屋からお願いするほうが賢いでしょうが。
参考までに、オークションサイトやフリマアプリで転売されているボトルの価格を見ると、海外から購入するほうが安い場合があります。

  • 山崎NA(ノンエイジ) 700ml £54.13 (約7,376円)
  • メルカリ販売価格:8000円程度

この例については送料や関税を考えると単品だけで購入するとお得ではありませんが、他のボトルと組み合わせて購入することで送料分お得感が増えてきます。友人と共同購入して、負担を減らしている方法も良いですね。

www.thewhiskyexchange.com

ジャパニーズウイスキーでも日本では販売されていないボトルがちらほらありますので、これらを組み合わせても良いでしょう。他にも色々ありますので探すのも楽しいですよ。

www.thewhiskyexchange.com

www.thewhiskyexchange.com

Whisky International

こちらも有名です。蒸留所のハンドフィルボトルなどレアボトルもちらほら販売されております。ラガヴーリンのアイラフェス限定ボトルなどを過去に購入しました。

whiskyinternationalonline.com

La Maison du Whisky

通称:LMDW。フランスの販売店です。1本辺りの送料が30ユーロ程なので少ない買い物で重宝しています。LMDWはMoMやTWEと同様にボトラーズ事業も行っているため、ここでしか買えないボトラーズボトルがあります。特にKavalanのシェリカスクエドラダワーシェリー好きにオススメです。(どちらも売り切れですが、下記は参考リンクとなります。)

www.whisky.fr

www.whisky.fr

The Whisky Company

こちらはオーストラリアの販売店。こちらも新作ウイスキーの販売があれば追加されますが、値段は少々高めです。久しぶりに確認したところ、アードベッグ Blaaack が販売されておりました。

ちなみに、繰り返しになりますが、こちらはオーストラリアの販売店です。「$199」などドル表記になっておりますが販売規約ページに書かれている通り、これは単位が「ドル」ではなく「オーストラリア・ドルになります。
この例と似たものとして、ニュージーランド(.nz)の販売店があります。こちらも「$199」と表記されていますが、多くのサイトは「ニュージーランド・ドル」になります。表記はどれが正しいかはショップページに明記されているので確認すると良いでしょう。「$199」でも豪ドルなら「約15,415円」、ニュージーランドドルなら「約14,121円」です。想像以上に安い場合があるのに注目しましょう。

www.thewhiskycompany.com.au


Hard To Find Whisky

500ポンド以上購入すると送料が無料になるなど多く購入する場合にお得になります(もちろん関税など諸税は別途掛かります)。ボトラーズなど品ぞろえは非常に多いのですが、全体的にレア度が高くなればなるほど高額なイメージがあります。

ちなみに数回利用したことがありますが、2-3年ほど前にUPS配送を行ってトラブルがあったので、それ以降はよほどな事がない限り利用しておりません。笑

www.htfw.com

Amazon.com, Amazon.co.uk

Amazonで購入する場合もあるかもしれません。特に欧州のAmazon限定でラフロイグの限定ボトルが販売されることなどもあり、アカウントを作っておいて損はないです。日頃慣れ親しんだショップですし、購入するのに抵抗が少ないかと思います。こちらは参考程度、と思う程度が良いでしょう。

www.amazon.com

www.amazon.co.uk

さいごに

f:id:xdo:20200911182533j:plain

ラフロイグ蒸留所から購入したもの


記事を読んでいただきましてありがとうございました。実は、他にもお勧めしたい海外ショップはたくさんあるのですが、本記事でご紹介した分でも十分に購入可能かと思います。もし、よろしければ他にオススメするショップがあればコメントで頂戴いただけますと、追記して纏めたいと考えております。

また、そもそもショップをどう探すんだ?という話も別記事にして今後ご紹介したいと思います。

  • Whiskybase
  • Google検索 「"In Stock"や"Available"」の言葉を使っての検索
    などなど…

記事を見て頂きまして、ありがとうございました!